小三元の超広角ズーム AF-S 16-35mmf4G

例えばの話、「どんなレンズ好きなの?」と訊かれたら「ボケの綺麗なレンズ」か「大口径レンズ」と答えるくらい明るいレンズは好きです。

四隅までピシッとシャープな写りよりも、四隅が薄暗く中央面の描写も柔らかい写りが好き。

前者の写りも味の一つなんでしょうけど。

そんな僕が父から借りたレンズがタイトルの通り「AF-S 16-35mmf4G」

f4通しのズームレンズです。超広角ズームのAF-S 14−24mmf2.8Gは使ったり使わなかったりで結局2回買って2回手放すという、縁の浅いような深いような関係のレンズでしたが、そもそも大三元ツモを目指して最初からレンズを集めてた罰当たりな自分ですので、

まぁ、正直言って目もくれてこなかったレンズ群です、f4通しのレンズ。

というのも、開放f値が4ですので、絞り開放から絞ったような写りになることが予想されるわけで

開放f値2.8のレンズはf4まで絞れるけど、開放f値4のレンズはf2.8まで出来ないじゃん?って理屈もあり、

うーん、と食指が動かなかった次第です。

 

先に言った通りAF-S14-24mmf2.8Gは引越しの際に手放してしまったので、手元に無い。

手元にあるのは経験だけ。

経験をもとに、AF-S 16-35mmf4Gの評価をしてみよう、と思い立ち近所で撮り歩いてきました。

 

以上前置き。

 

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35mm  SS 1/3200 f4 ISO200

いきなりテレ端の絞り開放。やはりキチッと写る印象。

陰影のコントラスト強め。

 

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16mm SS 1/800 f8 ISO400

円形の鳥小屋の金網の影を16mmで収める。

見下ろす形だけどもそんなにディストーションは感じない。

 

 

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17mm  SS 1/25 f4 ISO400

使ってるカメラはD5、普段は手ブレしないようにISOをガンガン上げていくのですが、このAF-S 16-35mmf4GはVR付き。

VRの効果を見ようと思ってSS1/25。ビタっと止まる。

前面の檻がちょっと歪んだ。

 


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17mm SS 1/2000 f4 ISO100

逆光、真ん中の松の木をシルエットに。

ビシッと描写してる、、?


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24mm SS 1/200 f4 ISO100

中間焦点距離

 

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26mm SS 1/2000 f4 ISO100

白のペンキ塗りの建物。旧博物館。

線が歪んでるように見えるけど、建物が真っ直ぐじゃないので、気持ち悪い。

しかし、陰影がはっきりと出る、ディストーションが少ない、という点で建物撮るには良い。


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16mm SS 1/1250 f5 ISO100

空が真っ青!これはピクコンをVIVIDに設定していたから。

しかしよく写る。


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24mm SS 1/500 f5 ISO100

ここからピクコンをモノクロに変更。陰影のコントラスト強いなら、モノクロもカッコよく写るかも!とちょっとワクワクして変更した思い出。

上は平凡。


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24mm SS 1/200 f5 ISO100

やはり、、、予想が的中。モノクロ✖️このレンズの描写はハマる。


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19mm SS 1/1250 f5 ISO100

やはり、、、(2回目


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16mm SS 1/1250 f5 ISO100

超広角だと描けるダイナミズム、みたいなことを思ってたことを思い出した。


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16mm SS 1/500 f6.3 ISO100

子供を抱っこして片手手持ち。右側の防波ブロックを境目に明かりが切り替わってるように見えた。


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16mm SS 1/800 f6.3 ISO100

右手に見える海岸まで数百m。遠近感が強調される。


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18mm SS 1/125 f5 ISO160

開放での描写に対して、魅力が感じられないなぁと思ったので1、2段絞って撮るようになっていた。


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26mm SS 1/250 f5 ISO160

スッと写る。


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24mm SS 1/640 f5 ISO400

夕暮れだけども、太陽が函館山に早々に隠れてしまうため、夕焼けはこちらの地区ではあまり見えない。


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16mm SS 1/500 f5 ISO400

漁港を挟んで函館山のほぼ全景。

 

使っていて率直な感想は「絞ったシャープな像を得たい時、このレンズはとても便利。しかし24mm以上の焦点距離は要る・・・?」て感じ。

超広角から準広角までカバーするレンズとはいえ、35mmf4という条件で撮りたいものや条件も思いつかない。

f4通しのズームレンズ群はそれぞれオーバーラップする焦点距離があるわけで、その重なる領域についてはユーザーはどう考えていたり感じているのか気になるところ。

良いなぁと思った点:取り扱い性とフィルターを装着可能な点。14−24は重いし出目金なのでフィルター着けれない。

むむむと感じた点:今回は全て屋外での撮影でしたが、屋内では開放f4は暗いです。日当たりの良い部屋なら気にせず使えるけど、薄暗い部屋だと条件や表現に制限が出てしまいます。

総合的な印象:屋外で・三脚使用多くて・荷物を軽くしたいニーズと広角で雄大な自然をドーン!と撮りたいニーズを持つアウトドアカメラマンのニーズにピッタリなのではないか。

Nikonの超広角はラインナップ少ないので(単焦点は20mmが一番広い、ズームだと14mmから)超広角を使いたいって人には良い体験が得られると思います。

どうしても僕は比較対象が14−24mmf2.8Gと24-70mmf2.8Eになるのでこの2本と描写力を比べると、16-35mmf4は分が悪い点もあります。

しかしながら、キットレンズの標準ズームレンズから16−35mmを使ったら病みつきになるくらいの写りなのではないかなぁ。