今年最後の買い物 『D700』

実はZ9を予約していたのですが、逆立ちしても土下座してもボディ代とレンズ代が工面できませんでした。

もうしばらくFマウント機と向き合う日々です。ハハッ(泣

 

で、買ったのはNikon デジタル一眼レフのエポックメイキング的一台、名機と誉れ高い「D700

 

2008年7月25日発売のこのD700はフラッグシップ機D3のダウングレード版、一般向けに小さく・安くしたモデル。

D3というのはNikonにとって初めてのフルサイズデジタル一眼レフ機。

D700は2番目に発売されたフルサイズ機。ご存知の通りフラッグシップはプロ向けなので、一般市民・市井の写真好き、カメラ好きにはなかなか手が届かない。

Nikonは長らくFマウントのレンズを設計・製造・販売していたけども、Fマウントユーザーは2007年のD3までデジタル一眼レフでの使用をお預けを食らっていた。しかし、D3は手に届かない。その手に届けたのが「D700」というわけ。

正直、僕は2008年からカメラを持った新参者なので当時のフィルム/デジタル移行過渡期の空気の質感はよく分からないです。

ただD700はすげぇぞ!という空気は当時のアサヒカメラや日本カメラから伝わってきました。

当時社会人2年目とか3年目の僕は、D70sからD300sへと乗り換えて「フルサイズ・・・?ふーんよくわかんねーけど、D300sサイコー」とかバカ丸出しでした。この時もう少し踏み込んでカメラ知識を増やしていれば、今頃人生の大事なもの(家族)と引き換えにZ9をヨシヨシしていたかもしれないのに。

 

さて、D700。700というナンバリングはNikonの分かりやすいようで分かりにくいルールで付番されてます。

700番代のカメラは後の大ヒットカメラD750とD780がありますが、正直に言ってD700とD750は系統が違うカメラです(D750とD780は直系子孫)。

というのも、D3はD700の父で、APSーCセンサー積んだD300D700の弟。

(D3はD3SとD3Xという兄弟がいて、D3HはD800シリーズの父となる)

D750はD610の進化版だと思ってる(間違ってたら指摘お願いします)

2007年2008年の時代背景を考えると「D700」は「35mmフルサイズ普及機」なのだろうなぁ。

まずはD700でフルサイズ機になって、足りない点をAPSーC機や後に発表されるフルサイズ機で補っていく。

Nikonのフルサイズ機はD700が発売された2008年の次に発売されるのが、2012年のD4、D800、D600、になる。

D700の後のモデルが販売されるまで最新のフルサイズ機であり続けたわけですから、4年間Nikonのフルサイズ機の看板として戦う相当の能力が秘められていたのは簡単に想像できます。

 

さて、そろそろスペック

有効画素数:12.1MP

ファインダー視野率:95%

シャッタースピード:1/8000~30sec

連続撮影速度:1〜5コマ/秒 バッテリーパック着けると8コマ/秒

ISO感度:200〜6400 ※100〜25600まで減感・増感可能

フォーカスポイント:51点

スペックを書き並べておいてあれですが、スペックはスペックで、良い写真を撮れるかどうかは予測できません。少なくとも僕は。

僕がD700を買ったのは2008年とか9年に「わぁいつか使ってみたいな!」っていう憧れを叶えるため、と非常用サブ機を一台欲しいなぁという目的、あとAi50mmf1.2Sを着けっぱなしにするため。

昔憧れた人が今ではくすんで見えることもよくある、しかし、思い出は綺麗なままで当時の僕が叶えられなかった夢を2021年の終わりに叶えたのだ。

 

さて、作例。レンズはこれまた当時の憧れレンズAF-S 24-70mmf2.8Gを着けて撮影してます。

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現代的なカメラの写りとは異なる。

ピント面がどれだけ解像しているかとは違う写真の見方。

暖色や寒色の発色の仕方に力強さを感じる。

良いカメラだなぁって、2021年に触っても感じます。

2022年を壊れるまで切り取ろうな、と試し撮りしながら心の中で呟きました。